O.S.WEB MAGAZINE Vol.58
2023 July-Aug.O.S.Professionalも出展! 産業用ドローンの展示会「JapanDrone2023」レポート!

多くのブース出展で賑わった「JapanDrone2023」。国内外より239社・団体の参加があり会期中の来場者数は過去最高を記録しました。
【①O.S.Professionalブース 】

小川精機は「O.S.Professional」として、双葉電子工業、QUKAIとともにブースを出展。3日間で非常に多くの方にご来場頂きました。

O.S.Professionalの中でも一番の注目を集めたのが「GT33REUレンジエクステンダー」です。このレンジエクステンダーは、ドローン搭載型の発電機となっており、ドローンの動力電源供給用として利用できます。これによりドローンの飛行時間を格段に伸ばすことが可能です。

そのレンジエクステンダーを搭載したドローンもO.S.Professionalで開発している機体となります。この「RM-Quad33」は現在開発中の機体で、「GT33REUレンジエクステンダー」を搭載し、6セルリポバッテリーを2つ載せて飛行するクワッドコプターになります。発売時期は2023年夏を予定しています。

レンジエクステンダーは今後もそのラインナップを拡大していく予定です。こちらは開発中の「GT60REUレンジエクステンダー」で、60ccガソリンエンジンを搭載し、2.0kW(予定)の出力を誇ります。エンジン型式は強制空冷2ストローク単気筒エンジンとなっており、ドローン搭載型発電機の大出力モデルとして注目を集めていました。

「GT80TU-FI」はO.S.Professionalが誇る固定翼用UAVエンジンで空冷4ストローク水平2気筒OHVエンジンとなっています。40ccエンジンを2つ組み合わせたものとなっており、スターター機能を兼ね備えたジェネレーターを搭載し、もさらに燃料供給用に電子制御燃料噴射装置が搭載され、産業用ドローンに必要な確実性と安定性の向上に貢献しています。

こちらはO.S.Professionalで開発中の「GF40U2-FI」です。固定翼のUAV用エンジンで、空冷4ストローク単気筒OHVエンジンとなっており、搭載されている電子制御燃料噴射装置で安定的な燃料供給が可能です。こちらのエンジンもスターター機能を兼ね備えたジェネレーターを搭載しています。

また、ソフトバンクグループのブースにはO.S.Profesionalの「GT33REUレンジエクステンダー」を搭載したドローン「GLOW.H」が展示されていました。この機体はAMUSE ONESELF社製のハイブリッドドローンで、当社のレンジエクステンダー搭載でドローン単体で約3時間の長距離飛行を実現しています。
【Futaba(双葉電子工業)ブース】

双葉電子工業ブースで一番の注目はドローン用プロポ(グラウンドコントロールステーション)の最新作「FMT-05」でしょう。約5kmの長距離通信に対応した高速無線伝送システムを搭載し、5.7GHz(画像)とSub-GHz帯(制御)によって安定した通信を実現しています。また、Full-HD画像での低遅延伝送を実現するなど、安全性にも配慮したコントローラーとなっています。

同じく双葉電子工業ブースに展示されていた「FMC-01」は、多様な用途に対応可能なヘキサコプターで点検業務や災害時の活用などで活躍が期待されます。また、この「FMC-01」は圧倒的なペイロードを誇り、20kgの荷物を運んでの飛行も実現しています。
③QUKAI(空解)ブース

双葉電子工業や小川精機と同じブースで出展していたQU-KAI。注目はなんといっても大型機「QUKAI MEGA FUSION3.5」です。この機体は最大航続距離400km、最大ペイロード10kgの大型VTOL固定翼ドローンで、機体に40ccガソリンエンジンを水平飛行用に搭載したことで圧倒的な長期飛行を実現しています。用途としては、フルオート目視外飛行による物資輸送・広範囲撮影・監視・捜索・測量などでの活躍が期待されています。
④まとめ

今回はO.S.Professionalも出展したドローンの展示会「JapanDrone2023」について紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?ますます広がっていく産業用ドローンの世界。今後の発展がさらに楽しみになってきますね。