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O.S.WEB MAGZINEVol.58
4ストローク多気筒エンジンのメンテナンス方法(FT160組立編)
O.S.WEB MAGAZINEVol.58
2023 July
4ストローク多気筒エンジンのメンテナンス方法(組立編)
①多気筒エンジンのメンテナンスについて
今回は前回に続きO.S.が誇る4ストローク多気筒エンジン「FT-160(Gemini-160)」組立の手順を見ていきたいと思います。なお、エンジンの分解や組立のメンテナンスは自己責任の元、おこなって頂くよう、よろしくお願い致します。
②「FT-160」のメンテナンス手順(組立編)
18:今度は分解した「FT-160」を組み直していきます。
19:まずクランクシャフトを入れていきます。
20:次にスラストワッシャとウッドラフキーを入れます。
21:次にドライブワッシャを入れます。
22:プロペラを取り付けて回転がスムーズに軽く回るかチェックします。スムーズでない場合はシャフトの先端をナイロンハンマーで叩くことで、フロントベアリングが後ろにいき、軽く回転するようになります。最後にもう一度クランクシャフトを押し込みます。
23:そのままだとドライブワッシャが落ちるので、プロペラナットを仮止めしておきます。
24:続いてカムシャフトを入れます。入れる前にカムの部分にグリスを塗ります。
25:カムシャフトを入れる際はタイミングを合わせる必要があります。ギヤの谷間同士を合わせて取り付けます。
26:カムシャフトを入れたら軽く回転させてギヤに傷がないか確認します。ギヤ同士が噛み合う部分にグリスをたくさん塗っておきます。
27:続いてリヤカバーを取り付けます。取り付けた後に、再度クランクシャフトが軽く回転するかチェックしておきます。
28:次にコンロッドを2本取り付けます。先程仮組みしておいたコンロッドを分解し、グリスを塗った上で、筋が入っているほうを前にして取り付けます。取り付けたら、コンロッドが前後に若干ガタがあることを触って確認します。ガタがない場合はエンジンが焼き付く可能性がありますので組み直してください。
29:続いてカムフォロアを取り付けます。ここにもグリスを塗ります。カムフォロアはへこんでいるほうを見える側にして取り付けます。
30:続いてコンロッドにピストンを取り付けます。ピストンリングは錆びていたら交換するようにしてください。ピストンピンに 潤滑油を塗ってピストンに取り付けます。
31:次にシリンダージャケットを取り付けます。取り付ける際は窪みがカムフォロア側に来るように、また、ピストンリングの割り口が、ピストンピンの上か下に来るように取り付けます、取り付ける際は潤滑油を塗ってから取り付けましょう。
32:シリンダージャケットを取り付けたら、ここでもシリンダーが軽く上下に動くかチェックします。軽く動かなかったら組み直してください。
33:続いてシリンダーヘッドを仮止めします。エキゾーストパイプがあるほうが前になります。取り付ける際はバルブに潤滑油を塗るようにしてください。また、前後でネジの長さが異なりますので注意が必要です。
34:仮止めしたシリンダーヘッドを浮かせて、プッシュロッドカバーを取り付けます。Oリングがきちんと入っているか確認して、ヘッドを押さえてシリンダーヘッドを本締めします。
35:続いてプッシュロッドの両サイドの先端にグリスを塗ってから取り付けていきます。そしてロッカーアームとロッカーサポートを取り付けます。
36:取り付けたら、ロッカーアームがきちんと動くか、クランクシャフトを回して確認します。
37:続いてタペット調整をおこないます。ピストンが上死点でロッカーアームが動かない位置でタペット調整をします。調整が修了したらここにも潤滑油を塗ります。
38:次にロッカーカバーを取り付けます。ロッカーカバーを取り付けたら、反対側のタペット調整もおこないます。
39:次にプラグを付けて、片方ずつクランクシャフトを回して圧縮の検査をおこないます。
40:続いてインテークパイプを取り付けます。さらにインテークマニホールドも取り付けていきます。
41:最後にキャブレターを取り付けます。これで「FT-160」のメンテナンスは修了です。
組立編の動画もUPしましたので参考にしてください。
③まとめ
2回にわたり、多気筒エンジン「FT-160」のメンテナンスを見てきましたが、いかがでしたでしょうか?エンジンに長く活躍してもらうためには、定期的なメンテナンスが重要です。ぜひ今回の記事と動画を参考に、エンジンのメンテナンスをしてみてください。
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