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ホーム  O.S.WEB MAGZINE Vol.51 新型4サイクルエンジン「FS-64V」フライトインプレッション

O.S.WEB MAGAZINE Vol.51

2022 Nov.

新型4サイクルエンジン「FS-64V」フライトインプレッション

2022年10月1~2日に開催された「全日本模型ホビーショー」で出品し、大きな反響を頂きました新型4サイクルエンジン「FS-64V」。前作「FS-62V」はお陰様でロングセラーモデルとして多くのフライヤーにご愛顧頂きましたが、今回の「FS-64V」は排気量をアップするなど、各所をブラッシュアップしての登場となりました。 今回はこの「FS-64V」のテストフライトをレポートしていきたいと思います。
①「FS-64V」のここに注目! 
「FS-64V」は、「FS-62V」の後継モデルとして新たに登場した4サイクルエンジンで、スポーツ機やスケール機に搭載することで、リアルなフライトを楽しめるエンジンとして新たに開発されました。


新型4サイクルグローエンジン「FS-64V」。特にスケール機への搭載にオススメのエンジンです。

前作からの主な変更点は、20.60mmから21.30mmにストロークアップしたことで、負荷のかかるプロペラもしっかりと回し切ることができるようになった点が挙げられます。12x7~8、13x6サイズだけでなく、13x7~8や14x6といった大きなプロペラを取り付けた場合でも、快適なフライトが楽しめます。 また、排気量が10.11ccから10.46ccにアップしたことに伴って、シリンダーヘッドも新設計。燃焼室内部の容量を拡大することで、さらに4ストロークらしいエンジンサウンドとパワー感を実現しています。 さらに、この「FS-64V」では、安全対策としてドライブワッシャをアルミ削り出しタイプのキー溝タイプに変更し、プロペラの飛び出しを防止するロックナットも標準で装備。 そして、サイレンサーもVシリーズ独自のデザインを踏襲しながらも、排気口の寸法を見直すことで、心地よいサウンドをさらに極めつつ排気効率を改善した「F-4051」を採用するなど、エンジン各部を大幅に見直しています。


②「FS-64V」フライトインプレッション
それでは早速、この「FS-64V」を機体に搭載してフライトインプレッションをお届けしたいと思います。 今回用意した機体はシーガル社製の「スペースウォーカーII」です。「FS-64V」にまさに合うようなスポーツスケール機で、軽快なフライトが楽しめそうです。フライトはO.S.所属のテストフライヤーである羽根田仁が担当。燃料はO.S.のグロー燃料「NITRO-X STANDARD 15-18」です。
今回は「FS-64V」をシーガル社製の「スペースウォーカーII」に搭載してテストフライトをおこないます。フライヤーはO.S.所属の羽根田仁が担当します。

なお、エンジンを搭載する際はO.S.の純正ラジアルマウントがオススメです。確かな剛性とマウントの穴あけ加工が不要となっており、使い勝手の良いアイテムとなっています。

「FS-64V」にも対応したO.S.純正のラジアルマウント。確かな剛性とマウントの穴あけ加工が不要と便利なアイテムです。

早速、エンジン始動からスタートしていきます。エンジンは何の困難もなく一発で始動。スローとハイのレスポンスを調べて問題ないようですので、すぐにフライトへ移ります。 タキシングから滑走を始めると「スペースウォーカーII」はあっという間に地面を蹴って上空へ。やや風があるコンディションながら、その風を切り裂いてグイグイと高度を上げていきます。
軽快なフライトを見せてくれる「FS-64V」搭載の「スペースウォーカーII」。

高度を取ると水平飛行へ。こだわりぬいた心地よい4サイクルエンジンサウンドが飛行場に響き渡ります。エンジンのレスポンスが良く、スロットルもハーフくらいで十分なパワーで安定した飛行を見せてくれます。そのまま旋回し8の字飛行へ。スポーツスケール機らしい、じっくりと腰の座った飛行は、十分なパワーと機体の特性がマッチしている証拠。非常に落ち着いたフライトで「FS-64V」の良さを引き出すことができたテストフライトとなりました。フライトを担当した羽根田からは、「排気量がアップしたことで、今回取り付けた14×6のようなプロペラでもしっかりと回し切ることができるようになりました。また、フィーリングも中速から全開にかけて、トルク感や粘りがあるように感じます。従来のエンジンと回転数は変わらなくても、しっかりと空気をつかんでくれている感触がありました。あとはサイレンサーの排気口の形状を見直したことで、非常に4サイクルらしいサウンドになったことも、ぜひ注目頂きたいポイントです」とコメントを残してくれました。
負荷のかかるプロペラでもしっかり回し切るパワーで、余裕のあるフライトを実現しています。

③まとめ
今回は新型4サイクルエンジン「FS-64V」を実際に機体に搭載し、テストフライトの様子をお届けしましたがいかがでしたでしょうか? 4サイクルならではのサウンドと、確かなフィーリングでスケール機フライヤーにぜひオススメしたい「FS-64V」。よりフライトの幅を広げたい場合や、これから新たにスケール機の製作に着手する方にぜひチェック頂きたい自信作です。
スポーツ機やスケール機にぜひ搭載して頂きたい「FS-64V」。その確かなパワーをぜひ体験してみてください。

■製品スペック■
行程体積:10.46cc / 0.638cu.in
ボア:25mm/ 0.984in.
ストローク:21.3mm / 0.839in.
出力:1.14ps/1.12hp/11,000r.p.m. r.p.m.
実用回転数:2,400~11,000r.p.m.r.p.m.
重量:442g/15.590z.(エンジン本体)、44g/1.550z.(サイレンサー)
プロペラサイズ:スポーツ・スタント : 12×7-8,13×6-8 スケール:14×6
価格:価格:51,260円(税込)
   

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