O.S.WEB MAGAZINE Vol.50
2022 October.ワンサイズ上の余裕を実感! 新時代の4ストロークエンジン「FS-64V」誕生!
スケール機やスポーツ機に最適な4ストロークグローエンジンの決定版「FS-62V」。このロングセラーモデルがついにブラッシュアップされ、新たに「FS-64V」として誕生しました。 排気量アップで新しい可能性を感じて頂ける出来に仕上がったニューエンジンを早速紹介していきたいと思います
①「FS-64V」の特徴
今回登場した「FS-64V」は、多くのスケール機やスポーツ機に搭載され、世界中のフライヤーに愛された「FS-62V」の後継エンジンとなります。その名前が示すとおり、排気量がアップしていることで、12×7~8や13x6サイズのプロペラはもちろん、負荷の大きい13x7~8や14x6といったプロペラでもしっかりと回し切り、パワーを損なうことなく軽快なフライトが可能です。 そして、この排気量アップに伴い、「FS-64V」は各部もパワーアップ。まず最初に紹介するのはシリンダーヘッドです。今回の「FS-64V」では、新設計のシリンダーヘッドを採用しており、燃焼室内部の容量を拡大することで、従来よりもさらに4ストロークらしい排気音と、確かなパワーフィーリングを実現しています。 また、ストロークがアップしたことに対応するため、ドライブワッシャもアルミ削り出しタイプのキー溝加工のものに変更しています。また、安全対策として既に他のエンジンなどで実績のあるプロペラの飛び出しを防ぐロックナットも標準で装備しています。 さらにVシリーズとして特徴的なサイレンサーも、内部の寸法を見直すことで、排気効率を向上。しかし、マイルドで誰もが心地良いと感じる4ストロークエンジンサウンドはしっかりと継承しています。また、αシリーズのサイレンサーと同様、排気口の方向とエンジンからの取付け距離を調整できる点も見逃せません。




②「FS-64V」を搭載してフライト!
この「FS-64V」は、前作の「FS-62V」同様、扱いやすさや耐久性、信頼性を重視したモデルで、上質で心地良いサウンドと相まって長く愛されるエンジンに仕上がっています。 適合する機体サイズとしては、2ストローク46クラスから、4ストローク60クラスの機体となっており、主にクラシックなスケール機やスポーツ機などにベストマッチのエンジンとなっています。 今回、テスト機に搭載してフライトしてみましたが、排気量がアップしたことで、全体的にワンサイズ上の余裕を感じることができました。また、上空でのマイルドで決してうるさいわけではなく、それでいて深みのあるエンジンサウンドは、フライヤーの方々にきっと支持して頂けるこだわりポイントとなっています。 大きすぎず、小さすぎずのサイズで扱いやすく、世に出回っている機体の種類も多い機体サイズにマッチするエンジンですので、「FS-62V」からの載せ替えだけでなく、新たにスケール機を製作する際に、最初にエンジンの候補に挙げて頂けるのではないでしょうか。③まとめ
今回は4ストローク飛行機用エンジンの新作「FS-64V」について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか? ワンサイズ上のパワーは、そのままフライト中の余裕へとつながり、それがスケール機やスポーツ機のポテンシャルを引き出すことになると考えます。 新時代の4ストロークエンジン「FS-64V」のパワーと取り扱いやすさをぜひ一度体感してみてはいかがでしょうか?■製品スペック■
行程体積:10.46cc / 0.638cu.inボア:ボア:25mm/ 0.984in.
ストローク:21.3mm / 0.839in.
出力:1.14ps/1.12hp/11,000r.p.m. r.p.m.
実用回転数:2,400~11,000r.p.m.r.p.m.
プロペラサイズ:スポーツ・スタント : 12×6-8,13×6-7 スケール:14×6
重量:442g/15.590z.(エンジン本体)、44g/1.550z.(サイレンサー)
価格:51,260円(税込)