O.S.WEB MAGAZINE Vol.42
2022Jan.-2022 Feb.歴史を刻んだO.S.ENGINE Vol.04
1968年にはドイツのNSUヴァンケルとドイツO.S.代理店グラウプナー社が契約した特許に基づいて、なんとロータリーエンジンを試作。'70年には初の模型飛行機用ロータリーエンジンとして発売にこぎつけています。その後、多方向から吸気するシニューレ掃気を取り入れたMAX-40SR、それをフロントインダクション化したMAX-60FSRが登場しました。また、その小排気量版MAX-40FSRは草創期のヘリコプター用エンジンとしても好評を博し、初のヘリ用エンジンMAX-45FSR-Hが登場することとなったのです。 O.S.の歴史は常に新しいものへのチャレンジの歴史であったとも言えます。既存の物に満足せず、常に新しいものを開発しようという気概こそがO.S.そのものだったのです。その企業姿勢こそが世界初量産模型用4サイクルエンジンFS-60の誕生させる源になりました。
No.076
MAX-H60GP
1968(昭和43年)~1976(昭和51年)
行程体積:9.95cc ボア:24.0mm ストローク:22.0mm 出力:1.25ps/13,000r.p.m. 重量:420g 実用回転数:2,000~13,000r.p.m. 発売当時価格:¥9,900
No.077
MAX-H60FGP
1968(昭和43年)~1974(昭和49年)
行程体積:9.95cc ボア:24.0mm ストローク:22.0mm 出力:1.25ps/13,000r.p.m. 重量:410g 実用回転数:2,000~13,000r.p.m. 発売当時価格:¥9,900
No.078
MAX-H40R
1969(昭和44年)~1972(昭和47年)
行程体積:6.5cc ボア:20.6mm ストローク:19.5mm 出力:1.1ps/16,000r.p.m. 実用回転数:10,000~17,000r.p.m. 重量:240g 発売当時価格:¥5,700
No.079
MAX-H40 MARINE
1969(昭和43年)~1972(昭和47年)
行程体積:6.50cc ボア:20.6mm ストローク:19.5mm 出力:0.75ps/15,000rpm 実用回転数:2,500-15,000r.p.m. 重量:290g 発売当時価格:¥5,400
No.080
MAX-H60 MARINE
1969(昭和44年)~1970(昭和45年)行程体積:9.95cc ボア:24.0mm ストローク:22.0mm 重量:480g 発売当時価格:¥10,800

No.081
MAX-H40S
1970(昭和45年)~1972(昭和47年)
行程体積:6.5cc ボア:20.6mm ストローク:19.5mm 実用回転数:8,000~13,000rpmr.p.m. 重量:237g 発売当時価格:¥4,900
No.082
ROTARY 1-49
1970(昭和45年)~1982(昭和57年)

行程体積:4.97cc 出力:0.75ps/16,500r.p.m. 実用回転数:2,500-18,000r.p.m. 重量:330g 発売当時価格:¥24,000
世界初の量産模型用飛行機用ロータリーエンジン
1987年ドイツ(当時西ドイツ)のO.S.エンジン代理店であるグラウプナー社より依頼を受け、基礎設計の後、レシプロエンジンの製造設備には無かった平面研削盤やOS独自開発のトロコイド研削盤など生産設備も揃え、試行錯誤を繰り返して量産タイプを決定。1969年グラウプナー社への輸出から始まり1970年国内向けに発売を開始しました。ロータリーエンジンを製作販売するにはNSUとバンケル社が共同で所有している特許権についての契約が必要でしたが契約は同じ国のグラウプナー社が行いO.S.は製造を行うことで同意、そのためバックプレート部にはO.S.のロゴではなくグラウプナーロゴが刻印されています。
No.083
PETIII-099
1971(昭和46年)~1978(昭和53年)
行程体積:1.62cc ボア:13.4mm ストローク:11.4mm 出力:0.18ps/16,000r.p.m 実用回転数:10,000-16,000r.p.m. 重量:89g 発売当時価格:¥1,950
No.084
PETIII-099 R/C
1971(昭和46年)~1978(昭和53年)行程体積:1.62cc ボア:13.4mm ストローク:11.4mm 出力:0.18ps/16,000r.p.m 実用回転数:10,000-16,000r.p.m. 重量:89g 発売当時価格:¥2,350
No.085
MAX-20
1971(昭和46年)~1984(昭和59年)
行程体積:3.24cc ボア:16.8mm ストローク:14.6mm 出力:0.5ps/16,000r.p.m 実用回転数:10,000-17,000r.p.m. 重量:156g 発売当時価格:¥3,600
No.086
MAX-20R/C
1971(昭和46年)~1984(昭和59年)
行程体積:3.24cc ボア:16.8mm ストローク:14.6mm 出力:0.5ps/16,000r.p.m 実用回転数:2,300-15,000r.p.m. 重量:168g 発売当時価格:¥4,600
No.087
MAX-25
1971(昭和46年)~1984(昭和59年)
行程体積:4.07cc ボア:18.0mm ストローク:16.0mm 出力:0.6ps/16,000r.p.m 実用回転数:10,300-17,000r.p.m. 重量:150g 発売当時価格:¥3,800
No.088
MAX-25R/C
1971(昭和46年)~1984(昭和59年)
行程体積:4.07cc ボア:18.0mm ストローク:16.0mm 出力:0.4ps/16,000r.p.m 実用回転数:2,300-17,000r.p.m. 重量:162g 発売当時価格:¥4,800
No.089
MAX-20R/C MARINE
1972(昭和47年)~1984(昭和59年)
No.090
MAX-40RC
1972(昭和36年)~1985(昭和60年)
行程体積:6.49cc ボア:21.2mm ストローク:18.4mm 出力:0.75ps/15,000r.p.m 実用回転数:23,00-15,000r.p.m. 重量:274g 発売当時価格:¥8,400
No.091
MAX-40SR
1973(昭和48年)~1978(昭和53年)
行程体積:6.49cc ボア:21.2mm ストローク:18.4mm 出力:1.6ps/20,000r.p.m 実用回転数:4,000-21,000r.p.m. 重量:289g 発売当時価格:¥16,000
2サイクルエンジンの性能向上に左右する多方向から新気をシリンダーに送り込むシュニューレ掃気方式を初めて採用。エンジン名称はシュニューレ(Schunuerle)からSRの文字を取りMAX-40SRと命名しました。 逆ドラムバルブを使ったリヤー・インダクション方式のレーシングエンジンでRCパイロン競技やアメリカのラットレースで活躍しました。 このエンジン以降現在に至るまでO.S.2サイクルエンジンはシュニューレ方式を採用しています。
No.092
MAX-H60FGR
1974(昭和49年)~1978(昭和53年)
No.093
MAX-60FSR
1974(昭和49年)~1979(昭和54年)
行程体積:9.95cc ボア:24.0mm ストローク:22.0mm 出力:1.7ps/16,000r.p.m 実用回転数:2,000-16,000r.p.m. 重量:470g 発売当時価格:¥24,800
FAI級RCスタント用エンジンでフロントインダクション(Front Induction)のFとSRをつなげたFSRの呼び名はこのエンジン以降のO.S.フロントインダクションシュニューレエンジンに継承して使われました
No.094
MAX-40FSR
1975(昭和50年)~1981(昭和56年)
行程体積:6.49cc ボア:21.2mm ストローク:18.4mm 出力:1.15ps/16,000r.p.m 実用回転数:2,000-16,000r.p.m. 重量:320g 発売当時価格:¥15,000
No.095
MAX-15
1975(昭和50年)~1987(昭和62年)
行程体積:2.48cc ボア:15.2mm ストローク:13.7mm 出力:0.48ps/17,000r.p.m 実用回転数:9,000-19,000r.p.m. 重量:114g 発売当時価格:¥4,300
No.096
MAX-15R/C
1975(昭和50年)~1987(昭和62年)
行程体積:2.48cc ボア:15.2mm ストローク:13.7mm 出力:0.3ps/15,000r.p.m 実用回転数:2,500-15,000r.p.m. 重量:128g 発売当時価格:¥5,600
No.097
MAX-60RSR MARINE
1976(昭和51年)~1979(昭和54年)
行程体積:9.95cc ボア:24.0mm ストローク:22.0mm 出力:2.2ps/20,000r.p.m 実用回転数:14,000-20,000r.p.m. 重量:492g 発売当時価格:¥29,500
No.098
MAX-60RSR
1976(昭和51年)~1980(昭和55年)
行程体積:9.95cc ボア:24.0mm ストローク:22.0mm 出力:2.2ps/20,000r.p.m 実用回転数:14,000-20,000r.p.m. 重量:514g 発売当時価格:¥28,000
No.099
MAX-40SR MARINE
1976(昭和51年)~1978(昭和53年)
行程体積:6.49cc ボア:21.2mm ストローク:18.4mm 出力:1.6ps/20,000r.p.m 実用回転数:4,000-21,000r.p.m. 重量:406g 発売当時価格:¥19,000
No.100
FS-60
1976(昭和51年)~1983(昭和58年)

行程体積:9.95cc ボア:24.0mm ストローク:22.0mm 出力:0.6ps/10,000r.p.m. 実用回転数:2,000-10,000 重量:560g 発売当時価格:¥36,000
より実機に近い排気音、メカニズムの面白さを考慮し4サイクルOHVエンジンの開発に着手、2サイクルエンジンのクランクケースやロータリーエンジンのパーツを使用して試作第1号が1975年に完成。10cc(60クラス)ながら12x6のプロペラで7000回転/分ではありましたが、エキゾストノートは実機そのもの、試作・テストを繰り返し1976年世界初の模型用量産4サイクルエンジンとしてデビューしました。量産型4サイクルエンジンの発売は模型界にとってロータリーエンジンに次ぐエポックメーキングな出来事でした。
No.101
MAX-10FSR
1976(昭和51年)~1987(昭和62年)
行程体積:1.76cc ボア:13.4mm ストローク:12.4mm 出力:0.27ps/17,000r.p.m. 実用回転数:2,500-17,000r.p.m. 重量:118g 発売当時価格:¥4,700
小型RC機やモーターグライダー用としての高性能RCエンジンとして登場。小型エンジンに必須であるコストアップを避け複雑なシュニューレ掃気を実現させる為、シリンダーをこれまでのシュニューレ掃気エンジンの位置から35°回転させることによりシリンダーの各ポートがピストンピンと干渉しなくなり、組み立てが容易になるように設計、シリンダーはロストワッツクスによる精密鋳造により複雑なポート加工を省略しコストダウンに成功しました。このエンジン以降、ラジコン用に「R/C」というサブネームは廃止され、Uコン用には「S」ボート用には「M」カー用には「C」ヘリコプター用には「H」の カテゴリーネームがエンジン名の後ろに付くようになりました。
No.102
MAX-10FSR-S
1976(昭和51年)~1987(昭和62年)
行程体積:1.76cc ボア:13.4mm ストローク:12.4mm 出力:0.35ps/19,000r.p.m. 実用回転数:20,000-17,000r.p.m. 重量:105g 発売当時価格:¥3,800
No.103
MAX-10FSR-M
1976(昭和51年)~1987(昭和62年)
行程体積:1.76cc ボア:13.4mm ストローク:12.4mm 出力:0.27ps/17,000r.p.m. 実用回転数:2,500-17,000r.p.m. 重量:102g 発売当時価格:¥5,700
No.104
MAX-65RSR
1977(昭和52年)~1980(昭和55年)
行程体積:10.03cc ボア:24.0mm ストローク:23.5mm 出力:2.3ps/20,000r.p.m. 実用回転数:14,000-20,000r.p.m. 重量:514g 発売当時価格:¥29,500
No.105
MAX-65RSR-M
1977(昭和52年)~1979(昭和54年)
行程体積:10.03cc ボア:24.0mm ストローク:23.5mm 出力:2.3ps/20,000r.p.m. 実用回転数:14,000-20,000r.p.m. 重量:492g 発売当時価格:¥31,000
No.106
MAX-25FSR
1977(昭和52年)~1989(平成元年)
行程体積:4.07cc ボア:18.0mm ストローク:16.0mm 出力:1.65ps/15,000r.p.m. 実用回転数:2,300-15,000r.p.m. 重量:162g 発売当時価格:¥9,500
No.107
MAX-25FSR-S
1977(昭和52年)~1989(平成元年)
行程体積:4.07cc ボア:18.0mm ストローク:16.0mm 出力:0.7ps/16,000r.p.m. 実用回転数:8,000-18,000r.p.m. 重量:193g 発売当時価格:¥8,200
No.108
MAX-45RSR-M
1977(昭和52年)~1978(昭和53年)
行程体積:7.47cc ボア:21.8mm ストローク:20.0mm 出力:1.8ps/21,000r.p.m. 実用回転数:3,000-22,000r.p.m. 重量:406g 発売当時価格:¥21,500
No.109
MAX-45FSR-H
1977(昭和52年)~1987(昭和62年)
行程体積:7.47cc ボア:21.8mm ストローク:20.0mm 出力:1.3ps/15,000r.p.m. 実用回転数:2,000-16,000r.p.m. 重量:335g 発売当時価格:¥16,000
O.S.初のヘリコプター専用エンジン。
No.110
MAX-S30
1977(昭和41年)~1982(昭和51年)
行程体積:4.86cc ボア:18.8mm ストローク:17.5mm 出力:0.55ps/12,000r.p.m. 実用回転数:7,000-14,000r.p.m. 重量:200g 発売当時価格:¥5,500
No.111
MAX-25FSR-H
1977(昭和52年)~1989(平成元年)
行程体積:4.07cc ボア:18.0mm ストローク:16.0mm 出力:0.6ps/15,000r.p.m. 実用回転数:2,000-16,000r.p.m. 重量:301g 発売当時価格:¥16,000
No.112
MAX-21FSR-C
1977(昭和52年)~1979(昭和54年)
行程体積:3.46cc ボア:16.6mm ストローク:16.0mm 出力:0.9ps/20,000r.p.m. 実用回転数:2,500-22,000r.p.m. 重量:220g 発売当時価格:¥9,800
O.S.初の1/8レーシングカー専用エンジン。
No.113
MAX-21FSR-M
1977(昭和52年)~1979(昭和54年)
行程体積:3.46cc ボア:16.6mm ストローク:16.0mm 出力:0.9ps/20,000r.p.m. 実用回転数:2,500-22,000r.p.m. 重量:231g 発売当時価格:¥11,000
No.114
MAX-45FSR
1978(昭和53年)~1986(昭和61年)
行程体積7.47cc ボア:21.8mm ストローク:22.0mm 出力:1.3ps/15,000r.p.m. 実用回転数:2,000-16,000r.p.m. 重量:314g 発売当時価格:¥17,000
No.115
MAX-50FSR-H
1978(昭和53年)~1993(平成5年)
行程体積8.27cc ボア:22.4mm ストローク:21.0mm 出力:1.45ps/15,000r.p.m. 実用回転数:2,000-16,000r.p.m. 重量:410g 発売当時価格:¥17,800
No.116
MAX-40RSR-M
1978(昭和53年)~1981(昭和56年)
行程体積6.49cc ボア:21.2mm ストローク:20.0mm 出力:1.65ps/20,000r.p.m. 実用回転数:4,000-21,000r.p.m. 重量:398g 発売当時価格:¥20,000
No.117
MAX-45RSR-M ABC
1978(昭和53年)~1980(昭和55年)
行程体積7.47cc ボア:21.8mm ストローク:21.8mm 出力:1.8ps/21,000r.p.m. 実用回転数:4,000-22,000r.p.m. 重量:406g 発売当時価格:¥21,500
No.118
MAX-90FSR
1978(昭和53年)~1985(昭和60年)
行程体積:14.89cc ボア:27.0mm ストローク:26.0mm 出力:2.5ps/16,000r.p.m. 実用回転数:2,000-16,000r.p.m. 重量:677g 発売当時価格:¥31,000
次回へ続く
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