O.S.WEB MAGAZINE Vol.37

2021 Aug.

オフロードレースシーンに新たな伝説を築く新パワーソース「B2104」登場

今回、1/8オフロードレーシング用に開発されたこのエンジンは、前作「B2103」の各部を見直し、さらなるパフォーマンスアップを図っています。ニューモデルの特徴として挙げられるのは、低速域からのレスポンスの良さと中速域のスムースかつトルクフルな性能向上。バギーエンジンに求められる立ち上がりの良さは、前作B2103と比較するとその違いがハッキリと分かるほどの手応え。また路面に追従するスロットルのツキの良さは、レースシーンになれば、そのポテンシャルをさらに体感できるでしょう。 DLCコーティングを施した新設計クランクシャフト、エンジンの耐久性能を高めるスラストプレートの採用などO.S.SPEEDファクトリーチューンドエンジンのトレンドを盛り込み、最強のオフロードエンジンとして登場します。

前モデルO.S.SPEED B2103と同じロングストロークを採用。B2103と比べ低速のレスポンス向上と中速のスムーズかつトルクフルな性能を実現しました。

「B2104」こだわりのポイント
「B2104」では、オフロードレースで確実に勝利に導くエンジンを実現するため、各部にこだわりのポイントを持っています。まずはシリンダー/ピストン。数々のレースシーンでの戦績を誇るB2103のロングストロークを継承しベーシックな3ポートを採用、タイミング変更と混合気の流れを見直しました。またクランクケース内部の加工も見直し、B2103よりトルクフルな性能を実現しています。クランクシャフトは新設計のものを採用、O.S.SPEED伝統のDLCコーティングとカウンターウエイトを圧入したもので、タイミング見直しとウエイトバランスを適正化するため、タングステン2個装着した仕様としました。エンジンの耐久性もオフロードエンジンには欠かせないファクターの一つです、エンジン回転中のコンロッドとカバープレーの干渉による磨耗を低減させるため、特殊処理を施したスラストプレートをカバープレートに採用。エンジンの耐久性向上に貢献しています。キャブレターには信頼性の高い、ダブルアジャストタイプの「22Eキャブレター」を採用。これにはレーサーの好みによるパワー特性をチョイスできる6mmと6.5mmのレデューサーを付属しています。そして、新レーザーデザインを施した、スタンダードな丸型タイプのアウターヘッドを採用。エキゾースト系をセットにしたコンボセットもラインナップ、TB03 EFRA2155チューンドサイレンサー+MB01-80エキゾーストマニホールドの組み合わせが、エンジン性能を100%引き出します。このように、あらゆる部分に手を入れ、前作から大きく生まれ変わった「B2104」は、まさにオフロードレーシングのメジャーレースで戦えるエンジンとして、大きな期待を持たれています。