難しいことは一切なし!GPカーを楽しもう! 第1章:エンジン始動編
長年、マニアの心を捉えて離さないGPカー。ダイナミックな走りとマニア心をくすぐるエンジンサウンドは、GPカーの醍醐味であり、多くのファンを魅了し続けています。
今回はそんなGPカーの魅力と基礎的な知識について数回にわけて紹介していきたいと思います。そんな第1回のテーマは「エンジン始動」。ここではGPカー用エンジンの正しい始動方法について紹介していきます。一度覚えてしまえば非常に簡単ですので、ぜひこれを機に正しいエンジン始動について覚えて行きましょう!
エンジンが始動する仕組みを知る
エンジン始動までに用意するもの
エンジン始動の手順
1:燃料を入れましょう
燃料ポンプを使用して、燃料缶から車体に搭載されているタンクの中に燃料を入れます。この際、燃料がメカ類にかからないように注意して入れるようにしましょう。また、走行中に燃料がこぼれないように、しっかりとタンクの蓋を閉めるようにします。
2:チョークをしましょう
受信機のスイッチは「OFF」、キャブレターはアイドリング位置になっていることを確認してください。燃料をエンジンの中に呼び込み始動させやすくするために「チョーク」という作業をおこないます。この際、プラグブースターは外しておいて下さい。マフラーが冷えた状態を確認し、先端をふさぎながら2~3秒程度スターターボックスに車を押し付けてチョークします。ここで注意したい点は2つあります。ひとつは、チョークをしすぎると内部に燃料が入りすぎた「オーバーチョーク」という状態になり、エンジンがかかりづらくなることがあるので注意してください。もうひとつは、エンジンが硬いと回りきらないことがあるため、スターターが回ってから車体を押し付けられるように、スターターをしっかりと調整することでうまくエンジンスタートできるようになります。
3:いよいよエンジン始動です。
送信機と受信機のスイッチを「ON」、キャブレターはアイドリング位置になっていることを確認してください。プラグブースターをエンジンのプラグに差し込み通電させ、先ほどと同じ要領でスターターボックスに車体を押し付けます。
これでエンジンが始動します。一度でかからなかった場合は上記のプロセスを再度試してください。それでもエンジンがかからなかった場合は、エンジンを疑うより、まずはじめにプラグが切れていないか、もしくは、プラグブースターの電池が弱っていないかを確認してみて下さい。混合気が濃い場合もエンジンがかからなかったり、かかってもすぐに止まってしまうことが多いです。これは生の燃料がプラグの火を消してしまうため、最初はエンジンが始動してもすぐに止まってしまうからです。対処法としてはニードルを絞って濃い状態を改善してやる必要があります。夏場は特に濃くなりやすいので、このパターンでエンジンが始動しなかったり、始動してもすぐに止まってしまうという状況を見ることが多いです。それでもどうしてもエンジンが始動しない場合は、O.S.エンジンならば弊社まで、他社のエンジンでしたらそのメーカーまでお問い合わせください。
まとめ
※次回はニードルセッティング等のエンジン調整編を掲載予定です。
※ページ内表記価格は税抜です。

