寒い季節でも快適フライト! 冬場に注意したいグローエンジンのニードル設定
これまでこのWebマガジンでも何度かご紹介してきましたが、グローエンジンにおけるニードル調整はエンジンの調子を決定づけるもので、しっかりとニードル調整ができているエンジンは最高のパフォーマンスを発揮し、快適なフライトを楽しむことができるでしょう。そこで今回は、冬場の寒い時期におけるニードル調整の基本と注意点を紹介していきたいと思います。冬のシーズン、自機が軽快に飛行できるようにぜひ適切なニードル調整をしてみてください。
冬場の基本的なニードル調整
グローエンジンのニードルは、1年を通じて気温の変化とともにニードルも設定を変化させていかなくてはいけません。秋が終わり冬になって、気温が低くなった際は夏場と異なるニードルの設定が必要となります。 冬は夏と異なり、スロットルを上げてもエンジンの吹き上がりが鈍くなります。スティックを上げた際にエンジンの回転が追いついて来ず、そのままエンジンが止まってしまうことがあります。これはニードル設定が薄くなっているために起きてしまう現象で、混合気を濃くする必要があります。混合気が「薄い」場合の見分け方
先ほどはエンジン始動時にエンジンのかかり具合でニードル設定を見分けましたが、飛行中の機体を観察しても混合気の状態を把握することができます。 まず、混合機が薄い場合は排気そのものが少なくなります。これまでと比べて排気の量が少なくなったら薄い状態を疑うほうがいいでしょう。また、混合気が薄い場合は機体に振動が出たりエンジン音がカリカリ…と甲高いサウンドになりがちです。エンジンを始動させてみてこのような状態になっている場合は、ニードルを調整して混合気を濃くし、普段通りの状態になるようにしましょう。 もし、夏の設定のまま飛行させると、エンジンが焼き付いてしまったり、上空で止まってしまうことになります。そうなるとそのまま墜落してしまう危険性があるので、地上でしっかりと正しいニードル設定を施してから飛行させることが大切です。 また、夏場冬場関係なく、地上でエンジンのピークを出して離陸した機体は、離陸上昇中では薄くなりがちです。これは、エンジンとタンクの位置に起因します。上昇する際はエンジンがタンクより上に来るので、どうしても混合気が薄くなりがちです。上昇中に回転数が落ちるようならば、混合気が薄い状態であると疑ったほうが良いでしょう。