O.S.WEB MAGAZINE Vol.08 2019 MARCH

    O.S.WEB MAGAZINE Vol.08

    進化を遂げたヘリ用ガソリンエンジン! O.S.「GT15HZ II」登場!

ヘリ用ガソリンエンジンがマイナーチェンジ!GT15HZII登場

現在、RCヘリといえば電動ヘリのイメージを持っている方がいるかもしれませんが、、今でもエンジン機を飛ばしているRCヘリフライヤーは多く、サウンドやトルク感、そしてエンジンそのもののメカニカルな部分が好きでエンジンヘリから離れられない、というフライヤーも多くいらっしゃいます。
 O.S.では各クラスごとにヘリ用エンジンをラインナップしていますが、その中でもひときわ目立つ存在がガソリンエンジンの「GT15HZ」です。他のグローエンジンと異なり、700クラスヘリ専用のガソリンエンジンである「GT15HZ」は、誕生以来多くのヘリフライヤーから熱い支持を頂戴し、現在でも各地でガソリンエンジン独特のサウンドを轟かせて、大空を飛び回っています。  そんな「GT15HZ」が今回進化を遂げ、第2世代へ移行。製品名も新たに「GT15HZ II」となって帰ってきました。今回はそんなニューエンジンを、Futabaのワークスフライヤーであり、元F3C世界チャンピオンでもある土橋幸広選手のフライトインプレッションも含めて、紹介していきたいと思います。 前作「GT15HZ」(左)と今回マイナーチェンジが施された「GT15HZ II」(右)。ブルーアルマイトのヒートシンクヘッドが目立つ。

クーリング性能を大幅に向上させた「GT15HZ II」

今回、新たに「GT15HZ II」となったこのエンジンですが、ここでは変更された部分を紹介していきたいと思います。 まず、ひと目でわかる大きくなったヒートシンクヘッド。美しいブルーアルマイトが施された大型削り出しのものを採用しており、その角ばったスタイルは、ヘリフライヤーが好きなメカニカルなデザインの中に、さらにスタイリッシュさが合わさった近未来的なものとなっています。これにより冷却効果が高くなり、熱ダレを減少させることに成功しております。さらに、カバープレート部分にも削り出しヒートシンクを採用。こちらもクーリング性能の向上に貢献しています。 ブルーアルマイトが施された美しい削り出しのヒートシンクヘッド。クーリング性能を向上させ、熱ダレを防ぐ。

②新型ブーストパイプにも注目!

今回、土橋選手のクエスト「ネオキャリバーGT15-700 FBL」に搭載された「GT15HZ II」には、従来の「パワーブーストパイプGT15HZ」とは異なるパワーブーストパイプが装着されています。これが新しく開発中のパワーブーストパイプ(製品名未定)で、従来のものよりも全長が長い仕様となっています。現在、絶賛開発中のこのブーストパイプはこれまでのものよりもさらにパワーを引き出すことができる設計となっており、演技の幅を広げ、理想的なフライトをおこなうことを目的に開発しています。発売時期や価格等は決まり次第、当社Webサイト等で告知させて頂きます。搭載されているものが試作の新型ブーストパイプで、下が従来のもの。その容積が増え全長も長くなっていることが分かる。

エンジンの搭載について
今回、テスト機として使用したクエスト「ネオキャリバーGT15-700 FBL」の場合、ボルトオンでそのまま載せることができます。ただし、ヒートシンクヘッドが大きくなっていますので、機体底部のクロスメンバー角型から丸型のものに変更が必要です。それ以外は特に加工をする必要もなく、スムーズに新型エンジンに移行させることができます。
※一部の機体においてはヒートシンクヘッドが干渉し搭載が困難な機種がございます。 Futaba土橋選手の機体に搭載された「GT15HZ II」。元々この機体には「GT15HZ」が搭載されていたが、ボルトオンで簡単に載せ替えることができる。

ヒートシンクヘッドの大型化のため、機体底部のクロスメンバーだけ、角型から丸型のものに変更されていた。

土橋選手によるフライトインプレッション!
それではここからはFutabaのワークスフライヤーであり、元F3C世界チャンピオンでもある土橋幸広選手に、「GT15HZ II」を搭載した機体を実際に飛ばしてもらいましたので、その感想を聞いてみることにしましょう。

今回、テスト用に「GT15HZ II」を搭載したのはクエストの「ネオキャリバーGT15-700 FBL」。土橋選手の機体は専用のキャノピーを装着している。

O.S.

まず率直に「GT15HZ II」を搭載したヘリを飛ばしてみての感想を教えてください。

土橋選手

最初に感じたのはパワーが非常に上がっている点です。機体を垂直に上昇させた際に特に感じました。感覚的には2割くらいパワーが上がっているのではないでしょうか。これは、新型のブーストパイプの効果が大きいのではないかと思っています。フライヤーとしてはパワーを使い切って飛ばせるので、非常に快適に飛ばすことができます。そういった意味で、パワーが上がったことはとても嬉しいですね。

O.S.

今回開発しているブーストパイプは従来よりもだいぶ大きなものとになっています。

土橋選手

ブーストパイプが大きくなったことで、音が若干大きくなり、一方で音質は柔らかくなった印象があります。上空を飛ばしていてもガソリンエンジン独特のサウンドが心地良いですね。

O.S.

今回の「GT15HZ II」ではヒートシンクヘッドを大きくしてクーリング性能を上げていますが、フライヤーの方から見ていかがでしょうか。

土橋選手

とても良いと思います。クーリング性能が上がり、冷却がうまくいくようになるとエンジンの熱ダレが少なくなりますので、繰り返し練習をすることができるようになります。ガソリンエンジンはただでさえ燃費が良いので、飛ばしても燃料がなかなかなくなりません。ですので、F3Cのパターン演技の練習などに最適なのですが、繰り返し練習をおこなうとどうしてもエンジンが熱くなってしまいオーバーヒート気味になってしまいます。しかし、今回のエンジンは、大型ヒートシンクヘッドだけでなく、カバープレート部分にも削り出しのヒートシンクを採用しており、クーリング性能が大幅に上がっていますので、そういった心配もなく、ガンガン練習できるのが嬉しいですね。ですので、練習機にこの「GT15HZ II」を搭載するのは非常に良い選択なのではないでしょうか。

O.S.

ありがとうございました。

GT15HZ II」を搭載して飛行する土橋選手の機体。従来と比べてパワーの違いとサウンドの柔らかさにすぐ気づいたとコメントしてくれた。

テストに協力頂いたFutaba土橋幸広選手と「GT15HZ II」を搭載した土橋選手のクエスト「ネオキャリバーGT15-700 FBL」。

最後に
登場以来、長らく愛好されてきた「GT15HZ」。その性能の高さとパワーがそのまま進化した「GT15HZ II」は、ヘリフライヤーのご要望に応えるべく誕生したといっても過言ではない製品に仕上がっています。今シーズンはぜひこの「GT15HZ II」を搭載した機体で、スキルアップに励んでみてはいかがでしょうか。

■製品データ■
行程体積:14.95cc / 0.912 cu.in.
ボア:27.7mm / 1.091 in.
ストローク:24.8mm / 0.976 in.
出力:2.8 ps /2.76 hp / 14,000 r.p.m.
実用回転数:2,000-16,000 r.p.m.
重量:835.1g / 29.46oz.
イグナイター:92.0g/3.25oz.
42,000円(エンジン単体・税別)
51,500円(パワーブーストパイプ付・税別)
46,000円(リモートキルスイッチ付・税別)

ガソリンエンジン用イグナイター電源のON/OFFを送信機側から制御を可能!
新製品リモートキルスイッチKS-01


KS-01は、ガソリンエンジン用イグナイター電源のON/OFFを送信機側から制御を可能にする装置です。GT15HZIIにも装着可能。予備の空きスイッチチャンネルに接続して使用できます。また、イグナイター電源操作以外でも、飛行機、ヘリコプターなどの機体のライティング(LED)やスモーク用ポンプの電源操作にも使用可能です。
価格¥7,300 製品コード 74001130
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