近年稀に見る超激戦となった予選

今年で9回目の開催と なったGPツーリングカテゴリーの真夏の祭典、「OS8時間耐久レース」が去る8月7・8日の2日間、奈良県OSフィールドにて開催されました。初日には事前にエントリーされているFS‐26S‐C(4ストローク)搭載の4チーム、12TGシリーズ(2ストローク)搭載17チームの計21チームが会場に訪れました。毎年恒例となっていますが、決勝の8時間を走行することが許されるのはこの中から20チームだけ。1チームの予選敗退がここで決まってしまいます。各チームはハイペースラップでの予選の戦いを予測しつつ午前中の練習ラウンドを行なっていました。 注目の予選は2組に分かれて30分の周回数(2ヒート)で競われました。少しのマシントラブルが即予選落ちにつながってしまうことは各チーム十分理解しているでしょう。そのリスクを避けながらひとつでも順位を上げようと周回を重ねていきのですが、今年の予選は一味違っていたように感じました。過去大会の予選走行ではトラブルで順位を上げることのできないチームが1~2チームいるのですが、今年はほぼ皆無。接近した周回数で予選走行を重ねています。更に1回目の予選走行での下位チームが2回目の予選ではきっちり上位チームに肉薄した結果をだしたことによって決勝に残る為のボーダーラインも一気に上昇してしまいました。

白熱した予選結果は、昨年今大会2位に甘んじた「フジモデルR」が過去最高周回数でPPを獲得。2番手には予選1回目のマシントラブルを挽回することに成功した「TEAMジャッキー」、3番手に「チーム中山マジック」が滑り込んだ。一昨年の優勝チーム「HRF Masters」が9位、昨年優勝ドライバーが在籍する「片岡防水」が10位というだけでも今年の予選は激戦であったことを証明しているかのようです。安定したラップで81周を周回するもおしくも21位となり決勝のチケットを逃してしまったのは「チームonc」。平均ラップ20秒近くのハイペースで走行しても今年の8耐には残ることができなかったのです。

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