初日の午前中より、各クラス20分の練習走行が計5回行われた。当日の気温は33℃、路面温度は50℃を遥かに超える、人にも車にも厳しいコンディションの中、各チームは予選までの調整に余念が無い。一部のチームでは暑さ対策の為、練習走行をキャンセルしてマシンを温存する等、様々な作戦を取っていたようだ。

　練習走行が終了すると、すぐに予選が行われた。今年より2カテゴリー制となる為、各カテゴリー30分の予選が行われた。

まずはGT2クラス。今回9チームで争われる同クラスは、事実上予選落ちは無いが、ひとつでも上位に食い込むことで当日有利な展開にするべく、果敢にタイムを刻んでいくチーム、長丁場なレースに向けてデータ採取を細かく取るチーム…各チーム手探り状態のままGT2クラス予選がスタートされた！予選序盤はチームワイルドビーストとHRF Senior Starsが引っ張っていく展開。刻々と時間が経過していく中、各周回で順位が入れ替わる接近戦があちこちで繰り広げられた。そして30分後、いち早くチェッカーを振られたのは、関東より参加のHRF Senior Starsが、GT2クラスのPPを獲得したのであった。

そしてGT4クラス。12チームで争われる同クラスだが、決勝の椅子は僅か10…近年には無かった｢予選落ち｣が各チームに重圧なプレッシャーとして襲いかかる。ここで大会実行委員長より、｢決勝は（GT2、GT4合わせて）２０チームで行う｣とのサプライズが発表された。しかし｢予選落ち｣は確実に1チーム出てしまう…不安と希望の中、GT4クラス予選はスタートされた。スタート直後、去年の覇者Team Hyper モリタカケンゴがエンジンストール！ペースも余り上がらないようだ。原因はギリギリまでアイドリングを下げていた為、エンジンが止まってしまったようだ。トラブル＝予選落ちとなってしまう状況で、各チーム緊張の面持ちでレースを運ぶ。片岡防水も同じトラブルで長時間ピットイン。その中で淡々と周回を重ね、トラブルフリーで走りきったTEAM ZEROがGT4クラスPPを獲得。そして最後までトラブルに泣いた片岡防水チームが予選落ちとなってしまった…が、その片岡防水チームには、当日、冷房の効いた２階席での観戦が出来る｢VIPチケット｣が手渡されたのであった。

2007年O.S.　8時間耐久レース予選結果