7:00 〜 Finish!


7:00 
 

レースも終盤戦となる7時間が経過。車にも人にも辛く、過酷な時間帯である。集中力が保てず、クラッシュが最も多い時間帯だ。コースの至る所でトラブルを抱えたマシンが止まってしまっている。トップは圧倒的なビハインドを持ち続けているTeam Hyper モリタカケンゴ、この時点で約50周持っての走行だ。こうなると去年の優勝の1327周を超えるか…という所にも注目してしまう。各チームにもやはり「1000周」という大きな壁があるようで、この壁を越えようと毎年参加しているチームもある位なのだ。そして今年より開催されたGT2クラスのクラス優勝も注目される。GT2クラストップはこの時点で総合3位のワイルドビースト、しかし1周差でHRF Senior Starsが追う展開になっている。20周差ではあるものの上位がトラブルになるとクラス3位のガレージMまでチャンスが回ってくる展開。今年のGT2クラスは最後まで熱い!

 

ラスト15分で順位に変動があった!総合3番手走行のワイルドビーストにトラブル発生。長期離脱となってしまった。ここで3位に浮上したのが、HRF Senior Stars 。同時にGT2クラスのトップとなる。4番手には終始安定したラップタイムをここまで築いてきた山口塗装が浮上。ワイルドビーストが復帰する頃にはGT2クラス3位のガレージMとの差が1周までに詰め寄られている。緊張のゴールまで後僅か…とその時、バックストレートで多重クラッシュ発生!各ピットクルーがドライバーに注意を促す為慌しくなった瞬間…1台の車がコース上に止まっている。トップを走行中だったTeam Hyper モリタカケンゴのイクリプスレクサスだ!

 

残り時間は後2分!2位以下に大差をつけての走行だった為、順位に影響は無いTeam Hyper モリタカケンゴだが、トップのいないまま最後のチェッカーフラッグが振られてしまうのか…慌てるピットクルー。ラスト30秒、トップのTeam Hyper モリタカケンゴがTカーにチェンジしてコース復帰!そしてゴール!悲願の史上初8耐V2達成を手にした瞬間だった!こうして打ち上げ花火と共に8時間の長い長い戦いに終止符を打ったのであった。

 

終わってみれば過酷な環境の中、TOP10にGT2クラスが5台入る大健闘の結果や、ひとつの壁である「1000周」を超えたチームが過去最多17チームと、多くの記録を樹立する結果となった今大会だった。各チーム優勝は目指すものの、その根底には「チーム一丸となって同じ目標に向かう」という力がこの記録となったのであろう。ひとまず2007年のOS8時間耐久レースは、Team Hyper モリタカケンゴの優勝で幕を閉じるが、来年の栄光を勝ち取るのは貴方のチームかもしれない。

優勝 Team Hyper モリタカケンゴ
2位 HRF Masters
3位 HRF Senior Stars
 

POSTION
 

     

7:00 〜 Finish!