時計は午後2時、スタートして5時間を経過。日中最も暑い時間帯だ。車は勿論、ドライバーやピットクルーにも疲れが見え隠れする…そんな過酷な時間帯である。とうとうトップを行くTeam Hyper モリタカケンゴが2位以下に約40周近く差を付けようとしている。

2位にはGT2クラスのHRF Senior Starsがペースを抑えつつ走行している。その下ではほぼ同一周でワイルドビースト、山口塗装、ガレージMが3位争いをしている。HRF Senior Starsは、1ヒットで順位が一気に7番手まで下がってしまう…と判断し、ペースを上げざるを得なくなってしまった。

この判断が今後の展開にどう影響があったのかは、この時点では、まだ誰も知らない。柿の葉寿し山田は、トラブルに泣かされ19位まで順位を落としてしまう。ちょっとした小さいケアレスミスが徐々に牙を剥いてくる…それが｢耐久レースの恐怖｣なのだ。