2サイクルガソリンエンジンのメンテナンス(組立編)
ここからエンジンをメンテナンスしながら組んでいきます。まずクランクシャフトを装着してからスラストワッシャーを入れます。
ウッドラフキーを取り付けます。
ドライブワッシャーを入れます。
ロックナットを取り付けます。その際に、ウッドラフキーが落ちないように注意します。
コンロッドはニードルベアリング上の刻印がある方がバックプレート側となるので向きに注意します。
クランクシャフトのクランクピンにコンロッドをはめます。
クランクピン止めネジでコンロッドを固定します。ネジは逆ネジになっていますので、注意してください。
ピストンリテーナーを1つ入れておきます。なお、リテーナーは一度取り外したらテンションが落ちるため、再使用せず新品と交換するようにしましょう。
ピストンリングをピストンに取り付けます。
ピストンにエンジンメンテナンスオイルを塗っておきます。
シリンダーライナーとピストンを仮組みします。
コンロッドを下死点に持っていきます。
シリンダーライナーをクランクケースに入れていきます。
ピストンピンはネジを切っている方が後ろとなります。ここにもエンジンメンテナンスオイルをさしておきます。
ピストンピンを入れていきます。
リテーナーを入れます。先ほどと同様、リテーナーは再使用しないで新品に交換するようにしましょう。
針のようなものでリテーナーを回して、きちんと入っているか確認します。
シリンダーライナーを押し込んでピンと位置を合わせます。
Oリングが破損していないか確認してから、クランクケースプラグを締めていきます。
ピストンやコンロッドの周りにもエンジンメンテナンスオイルをさしておきます。
カバープレートのパッキンが傷んでいないか確認しておきます。
カバープレートを取り付けます。
リードバルブにひびや破損がないか確認します。もしあるようなら交換となります。
キャブレターを組み上げます。
キャブレターをクランクケースに取り付けます。
シリンダーヘッドを取り付けます。
スパークプラグに汚れなどがないか確認してから、エンジンに取り付けます。
回転センサーを長穴の中央に取り付けます。
ニードルのハイ側を全閉から2回転開けておきます。
同様にスロー側も全閉から2回転開けておきます。
キャブレターのリターンスプリングはキャブレターの設定が変わってしまうので、決して外してはいけません。
サイレンサーのガスケットは馴染むまでネジが緩み易いので、1フライトごと必ず増し締めしましょう。
サイレンサーを取り付けます。
これで「GT33」ガソリンエンジンのメンテナンスは終了となります。
O.S.が性能確認しているゼノアのエンジンオイル。50:1と表記がありますが、O.S.では25:1での使用を推奨しています。