FS-70ULTIMATEは、エアロバティクスやファンフライなどの最近の派手なフライトマニューバ時に、エンジンとタンク搭載位置の関係が激しく入れ替わる条件下でも、優れたパフォーマンスを発揮できるよう設計されたエンジンです。その理由はアルティメイト最大の特徴でもあるレギュレーター式ポンプを備え、常に燃料タンク内に圧力をかけてキャブレターへの確実な燃料供給システムを持つことにあります。この新世代R/Cプレーンに求められるハイパワーとレスポンスを両立するために誕生したFS-70Uは、最新の機体、そして今求められるフライトスタイルにベストマッチするよう軽量コンパクトに設計されたエンジンですが、そのパフォーマンスを最大に発揮するため、エンジンの搭載方法や取り扱いについてはユーザーの皆さんに覚えておいて頂きたいことがいくつかあります。ここではまず、エンジンの搭載方法に関するコツをご紹介します。
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次にエンジンのバックプレート部と燃料タンクなどをつなぐ、パイピングを理解しましょう。※以下の上下左右はエンジンを後から見た状態 A:ポンプ中央のニップルには燃料タンクから燃料が送り込まれます。途中に必ず燃料フィルターを装着して下さい。 B:ポンプ右上にはキャブレターへ燃料を送り込むパイプを接続します。エンジン運転時はこのパイプの中をごく小さい泡が通過する場合がありますが問題はありません。大きな泡が通過した場合は何らかの異常と考えられるので、弊社サービス係で分解点検をしてください。 C:ポンプ下から出るパイプは燃料タンクの空気室へ接続しクランク室で発生した圧力をかけます。この中に少量のオイルなどが含まれますが、問題はありません。オイルの量は個体差が出ます。 D:ポンプ左上はポンプ用の空気吸い込み口で、接続したパイプを機外に出しておきます。極僅かにこのパイプからオイル分が放出される場合がありますが、問題はありません。ただし放出オイルの量が特に多い場合や、常に放出している場合は弊社サービス係で分解点検をしてください。
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配管用のシリコンチューブは通常のエンジンよりポンプからの圧力がかかりますので、一般に燃料パイプとして使用されている内径2.5mm外径5mm位の強度のある肉厚ものを使用してください。特に接続部はエアや燃料の漏れがないかどうかチェックし、接続部には市販のチューブクリップなどを使用するか、5mmぐらいの長さに切ったシリコンチューブを二重にかぶせ漏れ対策をしておくとより確実です。 |
[イラスト-1]のようにパイプAとパイプCにはTニップルを装着します。Aに装着するTニップルからは燃料を給油します。 Cに装着するTニップルはタンクの燃料給油時の圧抜き用に使用します。 どちらも通常時は、先端をキャップなどで塞いでおきます |
このエンジンはクランクケースからの圧力を燃料タンクに蓄え、燃料を圧送している為、運転中は常に燃料タンクに圧力がかかっています。燃料漏れがおきないよう、タンク本体や口金部ともに十分に強度のあるものを使用してください。
また燃料タンク内のおもりの取り付けが不適当ですと、燃料が流れにくくなったり、急旋回や急な引き起こし等を行った時に燃料がとぎれたりします。[イラスト-1]のように配管し、おもりの先端がタンクの底から10〜15mm離れるようにしてください。 また振動によりタンク内で泡が発生しエンジンに送る燃料の中に泡が混じってしまうと、エンジンの回転が安定しません。燃料タンク内のおもりには泡の吸い込みの少ないバブレスウエイトを使用したりタンクの取付けにも泡の発生の無い様、気を配りましょう。 また使用する燃料やプロペラのサイズによる回転数の違いで、燃費は変わってきますが、300cc位のタンクでは通常の飛行で12〜13分の飛行が目安となります。 |
アルティメイトのポンプ内部は燃料通路やその他の部分に精密加工が施されていて、細かいゴミでも不具合を発生する場合があります。燃料缶からタンク、タンクからポンプへのチューブには燃料フイルターを必ず使用してください。燃料缶にはOS純正スーパーフィルターをお使いになることをお勧めします。また燃料系統のタンク、チューブ、フィルター、パイプ等にゴミがついていますとそのゴミがポンプ内に入りポンプが不具合を発生する場合がありますので、特に燃料タンクはゴミやタンク材料の破片が入っていることがありますので、装着前に内部をアルコールで良く洗浄して使うよう心がけて下さい。 |
機体への搭載方法には色々な方法があります。エンジンマウントの材質は木材、金属、樹脂等があり、またマウント方式としては固定マウントとソフトマウントがあります。アルティメイトの場合はなるべく振動の出にくいしっかりとしたマウントを使用することをお勧めします。 前述した通りアルティメイトはポンプシステムを搭載していて、そのポンプ内部にダイヤフラムを使用し、またキャブレター部にもシート状のレギュレーターを使用しています。これらはあるストロークで動作しているために、エンジン回転以外の振動がエンジンの運転に悪影響を及ぼすこともあります。それだけにエンジンの取り付けは注意を払う必要があります。 クランクシャフト(プロペラ)が上下左右方向になるべく振れないようにエンジンの取付けを確認して下さい。またこの振動はエンジンの運転中の状態、温度変化(高くなっている時)が出たとき、飛行回数を重ねた時などにも確認して下さい。ソフトマウントや樹脂系のマウントは、使用経過と共にダンパー部が劣化します。劣化の発生を確認した場合は、新しいマウントに交換するなど対処するようにして下さい。 |
アルティメイトのキャブレタースロットルは、レスポンスを重視するために飛行機用では初めてのクランクタイプのスライド開閉方式を採用しています。そのため、よりシビアなキャブレターリンケージが必要となっています。わずかでもリンケージにガタがあるとそれが回転数に現れる場合があり、回転が不安定になることがあります。また同様にソフトマウントは振動・騒音の低下には効果がありますが、エンジンの振動でキャブレタースロットルの開閉に影響の出る可能性もあります。エンジンマウントの所でも記載しました様にエンコンサーボからスロットルアームまでを確実にリンケージして下さい。さらにプロポのエンドポイント設定なども最スローから全開までスティックの動作範囲にあわせて、スロットルキャブレターが十分に開閉するように調整することも忘れずに確認して下さい。 |
プロペラは使用されるモデルやフライトスタイルに合わせ、13X6を基準としその前後から選択して下さい。時として4サイクルエンジンは燃焼状態によっては逆転方向に力がかかる場合(ノッキング)があります。これによりプロペラがゆるむことがありますので、プロペラの取付には必ず標準付属のロックナットをご使用ください。使用されるプロペラや燃料によりニードルの操作に対して追従(変化)度合いが異なります。あまりエンジンに大きな負荷となる高ダイヤ・高ピッチの使用はお勧めしません。スケールフライト系なら、ダイヤを大きめでピッチを浅め、スポーツスタントの場合はダイヤを小さめでピッチを高めという方向で選択して下さい。(また傷が付いていたり長期間使用されなかったプロペラは、エンジンの調整にとって不安定な要素となり最良状態に調整出来ない場合がありますので、出来るだけ新しい傷の無いプロペラを使用してください。) |